ノース・カスケード国立公園に行ってきました！

　ワシントン州には、オリンピック国立公園、マウント・レーニア国立公園、ノース・カスケード国立公園の３つの国立公園があります。その中で最も穴場と言えるノース・カスケード国立公園（North Cascades National Park）に行ってきました。今回はその時の様子をお届けします。

ノース・カスケード国立公園ビジター・センター（The North Cascades Visitor Center）

　ニューハーレムにある小さなビジター・センター。スタッフもたくさんいてツアーも開催されているなど充実していました。この辺りには熊がいるようで、熊の模型がありました。紙の地図がなかったので、地図を写真に撮ってトレイル開始です。

リバー・ループトレイル（River Loop Trail）　2.9km

ビジター・センターで撮った地図。これを頼りにトレイルを歩きます。

　スカジット・リバー（Skaagit River）沿いを歩けるトレイル。しばらくは森の中を下って進み、途中から川沿いを歩きます。砂利まで出れば、冷たくてきれいな川の水を触ることができました。手前側は流れが穏やかで透き通ってそこの砂利が見えるほどでしたが、反対側はきれいな青色で流れが強く深そうでした。木陰を歩くと風が本当に心地よく、暑さや日差しがないとトレイルもこんなに楽なのかと感じました。初心者が日帰りで楽しむのにちょうどよいトレイルです。

ロック・シェルター・トレイル（Rock Shelter Trail）

ロック・シェルター。昔はここで料理をしていたらしい。

　リバー・ループトレイルからキャンプ場を通り抜けた先にあるトレイル。キャンプ場を通るので、大きなキャンピングカーやテントを目にすることができ、準備が大変そうだけどキャンプも楽しそうだなと思いながら歩いていました。ゴール時点には、名前の通り大きな岩がありました。なんと1200年以上にわたって昔の人はここで料理をしていたとのことでびっくりです。

ディアブロ湖展望所（Diablo Lake Vista Point）

展望所から見たディアブロ湖。６月下旬の晴れた日に撮影。

　トレイルに行かずともドライブするだけでこの美しい景色が見れるのだから、ノース・カスケード・ハイウェイを通る方には絶対に立ち寄ってほしい場所です。鮮やかで美しい青色（ターコイズブルー？）の湖は息をのむほど美しく、しばらく見入ってしまいます。駐車場は混んでいましたが、トレイルがあるわけでもないので次々と回転していきます。

　ノース・カスケード国立公園はとにかく広い！すべてのスポットを見れたわけではないですが、上記だけでもとても充実感があります。何よりゲートで長蛇の列に並ぶこともないので、ストレスフリーです。時間が許せば、夏の間に新しいスポットも開拓したいなと思います！

サンライズ（Sunrise）＠マウント・レーニア国立公園に行ってきました！

　７月初旬にマウント・レーニア国立公園にあるサンライズに行ってきました。サンライズは、パラダイスに次ぐ人気スポットです。パラダイスよりも雪解けが早いので、シーズン初期からトレイルを楽しむことができます。今回はその時の様子を紹介します！

※パラダイスに行った時の記事はこちらです。

americablog.hatenablog.com

サンライズ・ビジター・センター（Sunrise Visitor Center）

　シーズン開始直後だったからか、駐車場には余裕がありスムーズに止められました。まずは駐車場の奥にあるビジター・センターで地図をゲット。小さいけれど綺麗なビジター・センターでした。トイレを済ませてトレイル開始です。

※このビジター・センターは夏期のみの営業のため要注意です。今年は7月8日からオープンでした。

エモンズ・ヴィスタ・トレイル（Emmons Vista Trail）0.8km 

エモンズ・グレイシャー。

　エモンズ・グレイシャー（氷河）を見れるトレイルです。駐車場の南側からスタートですが、シャドウ・レイク・トレイルとは別の入り口なので要注意です（私たちは間違えて時間と体力をロスしました苦笑）。距離が短くあっという間なので、散歩感覚でした。ベビーカーで行きましたが、途中で少し持ち上げが必要になったし短距離なので抱っこ紐でもよかったかなと思います。

ネイチャー・トレイル（Nature Trail）約2.4km 

登り切ったところから見るマウント・レーニア。

　駐車場の北側からスタートする初心者向けのループトレイル。マウント・レーニアを眺めながら登ることができます。登りきると平坦な道で東西を進み、くだって戻るといった感じです。ちょうど登り切ったところに簡易ベンチがあり、そこからの景色が最高でした。シーズン初期に来る気合の入った人たちは本格的なトレイルを行く人が多いようで他に人がおらず、運よく景色もベンチも独占できたのは本当にラッキーでした。歩くのに支障はなかったですが、途中で少し雪が残っている場所もあり、標高が高いところにいるんだなと実感しました。

　私は反時計回り（最初の分かれ道で右に進む）で回りましたが、反対回りの方が上りが緩やかでよかったのではと思います。

　この時期は、トレイルの所々に咲いている珍しい形のお花（高山植物）も楽しみながら登れます。何よりとても空気がきれいで、日差しは強いですが風が心地よくて本当に気持ち良いです。ベストシーズンは７月初旬から８月末と限られていますが、是非訪れてみてください！

パラダイス（Paradise）＠マウント・レーニア国立公園に行ってきました！

日本ではコーヒーでお馴染みのマウントレーニア。実はシアトルから車で約３時間ほどのところにある山（標高4,392m）でして、富士山にちょっと形が似ています。

今回は、７月下旬にマウント・レーニア国立公園（Mount Rainier National Park）で最も人気であるパラダイス（Paradise）に日帰りで行ってきた様子をお伝えします。

ヘンリー・M・ジャクソン・メモリアル・ビジター・センター（Henry M Jackson Memorial Visitor Center）

ビジター・センターから見たマウント・レーニア。トレイルの起点。

　ビジター・センターのある駐車場は日曜朝10時半の時点で満車でしたが、運よく駐車することができました。とてもおしゃれなビジター・センターで、食べ物を購入することができます。夜に星空を見るツアーなど様々なツアーも行われているようでした。２階には展示とお土産屋さんがあり賑わっていました。トイレを済ませて地図をゲットしたら、早速トレイルに出発です！

ニスカリー・ヴィスタ・トレイル（Nisqually Vista Trail）約1.9km　高低差60m

　完全に舗装されたトレイル。ベビーカーでも問題なく行けたのと、日影が多かったので、終始余裕をもって楽しむことができました。すれ違う人たちも軽装備（普段着）の人が多かったです。ビジター・センターよりも手前にある駐車場からでもスタートできます（ビジター・センターから行くより近くて楽です）。

デッド・ホース・クリーク・トレイル（Dead Horse Creek Trail）約4km 高低差121m

ゴール付近から見たマウント・レーニア。かなり迫力あります！

　ビジター・センター付近の入り口からスタートするトレイル。最初は舗装されているものの急な上り坂が続き、途中から砂利道になります。初心者の私にとっては少しハードなトレイルでしたが、マウント・レーニアにどんどん近づきその迫力を感じながら登ることができたので満足度はとても高いです。折り返し地点であるGlacier Vistaの景色をみたら、この先にはさらに素晴らしい景色があるのか？ともっと進んでみたくなったのですが、更に傾斜がきつくなりそうなので断念。それでもレーニア山をこんなに間近に見れて感激でした。反対側にはマウント・セント・へレンズというオレゴン州にある立派な山も見渡せて、とても気持ちよかったです。抱っこ紐に入れていた我が子は、何度もリスと遭遇できて楽しそうでした。

　スカイライン・トレイルと並行しているので、往復で違う道を楽しむことができるのもお勧めポイントです。日差し対策をしっかりして、多めの飲みものを持参して是非トライしてみてください。

リフレクション・レイクス（Reflection Lakes）

　ビジター・センターから車で約10分ほどのところにある湖。マウント・レーニアが湖面に反射する絶景スポットですが、私たちが行ったときは残念ながら反射はしていませんでした。。。が、それでもかなり写真映えするのでパラダイスに来たら絶対に立ち寄りたいところです。

　パラダイスには様々な種類のトレイルがあるのと夜は星空がきれいらしいので、違う楽しみ方でまた行きたいと感じました。雪が残っているため、ベストシーズンが７月中旬～８月下旬とかなり限られていますが、その期間にシアトルに滞在している方は是非訪れてみてください！

ハリケーン・リッジ（Hurricane Ridge）＠オリンピック国立公園に行ってきました！

　7月中旬、オリンピック国立公園の人気スポットであるハリケーン・リッジ（Hurricane Ridge）に行ってきました！ハイキング初心者でも子連れでも楽しめることができたので、その様子をお届けします。

　今回は、複数あるトレイルのうち定番のハリケーン・ヒル・トレイルとMeadow LoopにあるOverlookの景色を満喫しました。その後、スクイムでラベンダー畑にも立ち寄りました。

※2023年5月にハリケーン・リッジのビジターセンターが全焼したため、現在は入場できる一般車両は１日135台に制限されています。事前に最新情報（公式Twitter @HRWinterAccess）で何時ごろ制限に達しそうかチェックすることをおすすめします。ちなみに、私達は日曜７時半に到着したため比較的スムーズにゲートを通ることができました。また、ビジターセンターは閉まっていますが、駐車場にある看板には配布用の地図が置いてありました。

ハリケーン・ヒル・トレイル（片道約2.5km、高低差 約210m）

高山植物を楽しみながら登りました。

　ハリケーンリッジロードの最終地点にある駐車場からスタートするトレイル。舗装された道なので、普通のスニーカーでも問題ありませんでした。初心者向けのコースですが、後半は割と急な登りが続く上に日影も皆無なのでへとへとに。我が家の場合、９kg超えた子供を抱っこ紐に入れて登っていたので、随所にあるベンチで休憩しながら登りました。ベビーカーを押すのは結構きついと思われ、途中でベビーカーを置いて子どもを抱えて登っている人も見かけました。

　頂上からは町、雲、海が見渡せて、疲れが吹き飛ぶ素晴らしい景色でした。ハリケーン・リッジに来たからには是非見ておくべき景色だと思います。花や山を指差ししてお喋りしたりすれ違う人たちに手を振ったりしていた我が子は、頂上に着く直前に眠ってしまい景色を見せられなかったのが残念です。笑

Meadow Trails

途中で鹿と遭遇しました。

　ハリケーン・リッジ・トレイルよりも手前にある一番大きな駐車場に車を止めて、Meadow Loopを少し散策しました。Overlookは割と広くてよい写真スポットで、駐車場からかなり近いので簡単に立ち寄ることができます。こちらの方が標高が低いところからの景色なので、ハリケーン・リッジ・トレイルに登る前に見ることをお勧めします。ちなみに舗装された道だけを歩いたので、ベビーカーでも問題ありませんでした。

＜おまけ＞ラベンダー畑

　近くにあるスクイムという町はラベンダー栽培量が全米一とのことで、立ち寄ってみることに。残念ながらラベンダー畑は閉まっていたので、塀の外からラベンダーを眺めて香りを楽しませでもらいました。

　複数のラベンダー農園があるので、農園選びとオープン時間の事前確認は必須だと反省しました。。毎年７月下旬にラベンダー・フェスティバルが開催されるので、その時期に訪れるのもよいかもしれません。詳細はこちら。

ビジターセンターが全焼し簡易トイレだったのが残念ですが、ハリケーン・リッジのトレイルは舗装やベンチなど手入れが行き届いているので、初心者が頑張って登り切った達成感を味わうのにとてもよいハイキングだと思います。

是非皆さんも訪れてみてください！